Activity Log #3: What to do next

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This article is copied from its Japanese version. Will be possibly translated in future.

あけましておめでとうございます。こんにちは。

さて、活動まとめシリーズ第3回(最終回)は、

  1. 「クリティカル・デザイン」とは、自分なりのまとめ
  2. RCA デザイン・インタラクションズ学科で何を学んだか
  3. 今後どういった活動をしていくか、していくべきか

です。

クリティカル・デザイン!面白い!けど、で?

テクノロジーを批判的に語る方法を知りたくてはるばるロンドンまできて、幸運なことに「これは確かにおもしろい」と思えて、卒業作品も色々なサポートのおかげでおもしろいと思えるものができた(今回はテクノロジーはあんまり絡んでないにせよ)。で、それでどうするのか。

他のクリティカル・デザインにも、おもしろいアイデアや作品はいくらでもあるし、見た人に新たな考え方を植え付けることができることももうわかってる。「クリティカル・デザイン」という言葉が発せられてから10年近いし、建築系では70年代からある考え方なわけだから当然だろう。けど、そこから建設的な議論なり政策なり方針なり社会的な運動なり、具体的な何かへと実際につながっていったプロジェクトがいくつあったのか。これでは、観客が自慢話のネタを増やすだけで社会の何も変えないTEDとそう変わらないのではないか。

僕が見出しているひとつの方向性は、「頭の中以外のスペースをつくりだす」こと。クリティカル・デザインの典型的な露出の仕方は未だに美術館だけど、ニッチな展示に足を運ぶ人はすでにある程度のインテリである可能性が高い。そういう方々の頭の中だけに架空世界をつくりだしても、狭い世界での自己満足でしかない可能性がある。もう少し対象を広げるなり、スペースを変えるなりした活動が必要なんじゃないかと思う。スタジオをシェアしているTobiasのブログエントリーをはじめ、同じような問題意識をもっている人はRCADIの中にも外にも多い。ワークショップ、パブリックスペースでの展示、長期的な施設やイベントなど、プロジェクトのアウトプットにも反映され始めていると思う。

アンソニー・ダン氏のワークショップが終わった。多様な批評を生むには、批評が展開される空間が必要。ダン氏はスッと学生たちの議論に入り込み、彼の批評マインドを開く批評空間を作り出していた。そういう意味で、彼はまさにクリティカルスペース・デザイナーだと思いました。 — Tonyの藝大ワークショップ後のコメントのひとつ

A 100-Mile Conversation / Nathan Burr and Louis Buckley

同学年だったNathanとLouisのプロジェクト。100マイルのウォーキング道「South Downs Way」を、その果てにある自殺の名所「Beachy Head」に向かって歩きながら、自殺について様々なゲストを交えて議論するというプロジェクト。

Under the Shadow of the Drone / James Bridle

ドローン。一般人はおろか、操縦者の身体からも切り離されたこの遠隔操作飛行体の影を各地の地面に描く作品。影はMQ-1 Predatorのもの。現地の人を巻き込んで行われて、実物の影の大きさを見ると驚くし怖い。

Under the Shadow of the Drone / James Bridle

正直、対象を広げると伝わるアイデアが薄くなりがちな感があるけど、なんとかうまいやり方を模索していきたい。たとえば、卒制で「うさぎスマッシュ展」にも展示している「Commoditised Warfare」。このプロジェクトにしても、模型シリーズを実際にどこかの模型メーカーとコラボして発売してみる、一般から”戦争とその代替スペクタクル”のアイデアを募ってシリーズ展開する、など展示以外でもアイデアを薄めずに伝える方法があるのではと思う。ちなみに後者は東大の鳴海先生としゃべってでたアイデア。

今後どういう活動をするのか

まずは、個人でやるプロジェクトは継続していきたい。新しいアイデアも何個かある。「テクノロジーとスペクタクルが見せる夢」「それを消費することで動く社会」あたりに興味や怒りがあるので、それに都市/廃墟/トランスヒューマンなどをモチーフとして絡めて色々とやっていきたい。「クリティークのためのスペースを作れたか」というのを指標に。まずはリサーチ用のtumblrをひとつ始める予定。

また、僕がプロジェクトやRCADIで学んだことを現実の社会で機能させようとすると、デザイン・コンサル、コンセプト・デザイン、未来戦略とそのビジュアライゼーション/プロトタイピングあたりに落ちてくると思う。IDEOのTim Brown氏がRCADIにレクチャーしにきたときに「君たちはどんな問いを発せばいいかを知っている」ということを言っていた。こういうスキルは、問題解決を目的としてきた今までのデザイナーにはないものだと思う。これに、日本にいたころからのテクノロジーへの理解や実装系スキルを足していくことになるだろう。

Superfluxでのプロジェクト「Open Informant」バッジをつけた僕

この「ラボ」と「コンサル」をうまく噛み合わせながら活動していくのが理想的。ロンドンのSuperfluxというデザインスタジオはまさにこのやり方をやっていて、去年からアプローチしていたんだけど、今年からAssociate(準レギュラー)として色々なプロジェクトに参加することになった。フリーランスとしての活動も続くので、展示やプロジェクトのお誘いもぜひお願いします。

ということで活動まとめ連載終わり。2年半前にロンドンへきて、ニッチなスキルや経験を得て、なんとか楽しく生き延びています。お世話になった方、特に家族と財団の方に感謝。

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